07夏~博多遠征~2日目

一日目を書いてから随分日が経ってしまった。

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ちなみにこの旅に出るにあたって、小生は適当なサイズのバッグを持っておらず、やむなく紙袋に荷物を詰め込んだため、ホームレスのような出で立ちとなってしまったことも記しておこう。

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二日目の朝、我々は眠い眼をこすりながら百地浜へと向かった。
眠いのならビーチで寝ればいい。そんな固い決意のもと車を走らせること10分。またもあっさり目的地に到着してしまった。

水着、サングラスなど全て現地調達であったが、全く問題なし。
ビーチベッドなるセレブアイテムもレンタルし、我々は強烈な紫外線を全身に浴びながら、午後の観劇までゆったりとまどろむ時を愉しむことに。

なぜか地元のガキ(3歳程度)から「海入りぃや」と絡まれるマエシン。微笑ましい光景である。

そのガキんちょに感化されたわけではないが、小生は一人波打ち際へ。地元民に言わせれば汚い海らしいが、シティボーイの小生からすれば十分に綺麗な海である。

そうだ。泳ごう。

思い立った小生は静かに海へと入り、10年ほど続けた水泳の技術を活かして沖へと泳いでいった。そして、足も着かない沖でぷかぷかと漂いながら、仕事のことや恋のこと、夢や人生のこと、いっこうに増えない貯金のことなど、とりとめもなく思いを巡らせて数分が過ぎた頃…

ふとビーチに目をやると何やらマエシンが携帯をいじっている。
やれやれ、またメールか。いくら問い合わせても入ってこねーよ。

ん?

んん??

俺の携帯は……どこだ???

恐ろしい予感が現実でないことを祈りながら、恐る恐るポケットに手をあててみる。

イタ━━━ヽ(+。+ )ノ━━━!!!

携帯にまつわる様々なことが脳裏に浮かんでは消え、浮かんでは消え。

これが走馬灯か?と思いつつ、日本の最先端の技術は防水機能くらい備えていてくれないものだろうかと切に願いつつ、浜に向かってクロールandクロール。

頼む。無事でいてくれ…。神様先っちょだけ…

祈るような思いで開いた携帯は、骨の髄まで海水に侵されて見るも無残な姿であった。液晶の中で、お洒落なオブジェかのように海水が揺れている。

別れは突然訪れる。だから僕たちは一つ一つの出会いを大切にしなければいけない。もう二度と会えなくても後悔しないように…なんのこっちゃ。

状況を把握したマエシンがひとしきり爆笑した後に残した言葉が印象的だ。

「皆で盛り上がって海に飛び込んだとかじゃなくて、一人で静かに入っていったってのがまた面白いっすよね!」

冗談じゃない。

肩を落とす筆者と、溺死した携帯。

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ゆっくりとシャワーを浴びて、美味いラーメンでも食って、余裕のスケジュールで観劇に臨むはずが一転。超特急でドコモショップへ向かうこととなった。

「水に濡れても平気な携帯を下さい。今すぐに。」

「申し訳ありませんが、水濡れ交換の場合機種を選んで頂くことはできません。」

「そこを何とかお願いします。お金ならあるんで。」

「定価ですとだいたい6~7万円かかりますが、よろしいですか?」

「…よろしくないです。」

こうして小生の携帯は福岡で不本意なモデルに生まれ変わったわけである。

何が痛いって撮りためた写真が全て消えたこと。もう風呂場に転がる愚弟の写真で笑いをとることもできない。半年に渡って会社の横に建設中のビルを撮影し続けた感動のドキュメンタリーも文字通り水の泡と消えたわけである。

こんな写真を何十枚も撮っていた。暗いと言わないで。

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ビルが育っていく様子をこのブログで公開したかったのだが。。

かくして、手続の待ち時間に昼食をとることとなり、世界のマクドナルドに厄介になったので、またも我々は不本意な食事で胃を満たすこととなってしまった(三回目)

なんとかタクシーで時間通りに博多座に滑り込み、チケットを受け取ろうとするも、全身緑の衣装に身を包んだマエシン改めミントちゃんの不審さが際立ったのか、なかなか渡してくれない。怪しい者じゃないんです。携帯壊れて傷心なんだからこれ以上傷つけないで下さい。

そうそう、話は前後したがこれがミントちゃんである。

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これに後で購入した緑色の麦わら帽子が加わり、謎の宝塚ファン・ミントちゃんが完成する。当面の目標は、頻繁に劇場に姿を見せ、2ちゃんねる宝塚関連のスレッドで話題に上ることである。ちなみにそのスレッドは自分で立てると言っているので、並々ならぬ意欲である。

肝心の舞台はミュージカル、ショーともに飽きがこず、とても面白かった。残念ながら俄かファンゆえに舞台の良さを表現するボキャブラリーが不足しており、この程度のことしか書けない自分が不甲斐ない。もと劇団座長のミントちゃんはしばしば偉そうな評論コメントを発し、周囲から訝しい目で見られていたが。

ちょいとキャナルシティに寄り道して、食事場所(モツ鍋)に向かうタクシーの中、ミントちゃんはその奇怪な出で立ちゆえ、運転手に芸能人と勘違いされ、元ペニシリンのマラカス使いという痛いキャラを演じ切っていたがそれはまた別の話。

食事後、我々は再び中州へと勇ましく飛び込んでいった。早くも常連面して地球(仮)というお店に意気揚々と乗り込んだのだが、ミントちゃんは滞在120分中110分眠って過ごすという暴挙を敢行。女子プロレスラーのような博多娘に激しく揺さぶられても、不機嫌そうな態度を示すのみで起きる気配もない。いったい何をしにきたんだろうか。

その後、長浜へとラーメンを探しに行き、えらく適当に作られた麺を替え玉して、博多最後の夜は更けていったのである。

(続く?)

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07夏~博多遠征~1日目

前述した通り、今年の夏休みは後輩のマエシンとともに博多に行ってきた。

ちょうど友人のA倉妹(以降ぴゅん)が博多で公演をしている時期に休みをとることになり、半ばノリで、いや100%ノリで決まった博多ツアーであるが、存外楽しく忘れ難い旅となったので忘れないように記しておこうと思う。

17日昼、空路にて福岡について早々、テンションの高い我々は福岡を余すことなく堪能するべくレンタカーを入手。意気揚々とスタートしたのだが、何と空港から市内までは約10分、距離にしてたった6km程度の近距離であることが発覚。
ドライブを満喫する間もなくあっさり市内に入った我々はTSUTAYAで旅の音楽を購入し、染みだらけのポロシャツを着ている薄汚い後輩に、翌日の観劇に備えた一張羅をプレゼント(リサイクルショップにて)
これがエメラルドグリーンのノースリーブにブルース・リーの刺繍を施した逸品で、着る人間の神経を疑うレベルだったのだが、後輩が喜んでくれたので胸を撫で下ろした。

ちょうど昼飯時だったので、気を取り直して博多グルメを満喫すべく、大名周辺を散策。しかし、歩けども歩けどもご当地グルメらしきものは見つからず、空腹に耐えかねた我々は近くのスパゲッティ屋へ。美味しいとも不味いともいいがたいパスタで、まず一回目の食事に失敗してしまった。無念。

食事後、昨日からシャワーを浴びてませんという不潔な後輩をどうにかするべくホテルへ。予約確認書を忘れるという不手際で、ホテルがオークラだかニューオータニだかわからなくなってしまい、勘に頼ってオークラへと移動。

ホテル脇の道に入ったところで、たくさんのおばさんに手を振られながら去っていく車とすれ違ったと思ったら、なんとオークラの真横が明日の目的地である博多座であった。
折りしも、舞台を終えて帰路に着くタカラジェンヌたちを出待ちする人々でごった返しており、我々も勢いでその一団に加わることに。但し外は暑いので車の中からであるが。

出待ち初体験である。

劇場の裏口付近にだらだらと列をなすファンたちは、スターが出てくるといきなりスイッチが入り、最前列がさっとしゃがみ、その後の人々がシャッターを押し捲るのである。
少し離れたところに駐車してその様子を見守っていた小生は、そのマスゲームのような動きに興奮して、出待ちするファンたちを撮影してしまった。マンセー。

そして続々と出てくるスターたち。トップ以外は徒歩で帰るようである。

まぁ誰が誰だかさっぱりわからないのだが、我々には強い味方がいた。
マエシンがアマゾンで購入してくれた「宝塚おとめ」(選手名鑑のようなもの)である。人一倍視力のいいマエシンは食い入るようにスターを見つめて顔を記憶し、直後に宝塚おとめで検索をかけるのである。鬼気迫るその姿からは、職場では決して見せることのない熱意が溢れていた。

そもそも、知らない人の出待ちすんなよとも思うが。

普段小生に対してNOと言うことはほとんどない、できた後輩であるがこの日は違った。「そろそろ行こうぜ」という小生の言葉に対し、無言を貫くことで意思表示をしやがったのである。

後輩の熱意に打たれた小生は、自身の日焼けで剥がれた皮を後輩の皮膚に移植するという新技術を試しながら付き合うことに。単なる嫌がらせとも言える。

待つこと20分、ようやくぴゅんが顔を見せたところで後輩の気が済んだらしい。ところが今度は気づいてもらえなかったことに憤慨し、車を回してストーキングを開始。人ごみを離れてから声をかけて、ようやくホテルにチェックインと相成ったところで、我々の宿はオークラではなく、ニューオータニであることが判明した。がっかりである。

シャワーを浴びて、ぴゅんとお茶をして、初日のメインイベントである地元女性(素人)との交流へと向かった。場所は天神。博多一の繁華街である。たぶん。

気負った我々は洋服を見て、試着してピチピチで、デパ地下でお土産を買ってもなお時間が余っていたので、待ち合わせ場所近くのゲーセンでボンバーマンに興じることに。
自らの爆弾にはさまれて死ぬ愚かさを引きずったまま、合コンへと突入した。

事前情報では博多の美味しい水炊き鍋の店と聞いており楽しみにしていたのだが、何のことはないただの居酒屋である。残念なことに博多二回目の食事も失敗の模様である。

肝心の地元女性であるが…猫背、幽霊、出っ歯と三拍子揃った博多美人であった。
まぁ先方もこちらの面子に失望したのか、22時ごろに終電が…と言い始めたので痛み分けといったところであろう。

このままでは眠れない我々は地元案内人のドゥンガに玄人女性との交流を熱望。中州という魅惑の街でたっぷりお金を搾り取られることになるのだが、それはまた別の話。

その後中州の屋台(一竜)でラーメン、台湾マッサージを経て博多初日は終わりを迎えた。後輩が台湾マッサージでチップとして1,000円を渡したつもりが、10,000円であったことが発覚するのは翌朝の話である。

続く

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